幼児教育で大事なパターン認識

幼児教育を行っていく上で、大事なのが「パターン認識」ということを大人がしっかりと知るということです。

どういうことかというと、実は幼児には物事をパターンで認識する、すぐれた能力があるんですね。

なので、幼稚園でお遊戯会や何かの発表会などに参加したことがある人は分かるかと思いますが、長い文章などを子どもたちが暗記して諳んじているような発表を見たことがある人もいると思います。

また、車の車種名を事細かに覚えて判別するのを見て、子どもの能力に驚いた経験がある親御さんもいるんじゃないかと思います。

それは、子どもがしっかりと理解して判別しているというよりも、理屈抜きで物事をパターン化して認識しているんですね。

その最たる例が、生まれてすぐの赤ちゃんがしっかりと母親の顔を認識できることです。

他の大人に抱っこされると泣き出してしまうのに、母親に抱っこされると、それをしっかりと母親と認識して、すぐに機嫌がよくなるんですね。

これは、赤ちゃんが母親の顔や抱っこのされ方、匂いなどを、一つのパターンとして認識していると言われています。

このパターン認識を大人が理解しておくことで、子どもに効果的な幼児教育を施すことが可能になります。

子どもの教育には大人の難易度を適用させてはいけない

よく子どもの教育の現場で、大人の持っている難易度のイメージが基準になっていることがあります。

何を言いたいかというと、「この本は子どもにはまだ早い」とか、「このスポーツは子どもには難しすぎる」というようなものです。

でも、よく考えてみると、それは全て大人の先入観や固定概念による難易度の基準に過ぎないんですよね。

例えば、まだ歩くことができない赤ちゃんにとって、歩くことと泳ぐこと、どちらが難しいでしょうか?

実はこれ、どちらも難しいんですね。

…ということは、赤ちゃんにとっては、「歩くことの習得=泳ぐことの習得」くらいの難易度なんです。

でも、これを勝手な大人の判断で、「泳ぐことの難易度>歩くことの難易度」なんて考えて、歩けるようになったら次のステップとして泳ぐ練習をさせようとしてしまいます。

実はこれではもったいないということなんですね。

歩くのと一緒に泳ぐのを覚えさせると、実は子どもにとっては簡単に水泳法を習得できるんです。

だから、最近ではそれがだんだんメジャーな意見になってきているので、赤ちゃんからスイミングスクールとかに通わせたりもしますよね。

「三つ子の魂百まで」は科学的にも正しい?

子どもの教育ということを考えた時に、よく題材に用いられることわざが「三つ子の魂百まで」というものです。

人間の脳細胞というのは、だいたい140億個程度あると言われていますが、生まれたばかりの赤ちゃんの場合は、まだその脳細胞が稼働していない状態です。

その脳細胞が結びついてしっかり稼働するようになるのが、だいたい3歳ごろまでと言われているんですね。

脳細胞というのは、1つ1つでは何の働きもしないです。

でもその脳細胞が結びついていくことで、つながり合って、脳の働きを強化していくんですね。

この脳細胞同士の結びつきというのが、0歳~3歳の間で、だいたい7割~8割程度出来上がるという科学的なデータがあります。

もちろん、3歳を超えた子どもの脳細胞の結びつきができないということではありません。
3歳以降になると、3歳までに結びついた部分とは別の脳細胞が結びつき始めます。

どちらかと言うと、3歳までの結びつきは、パソコンのハードウェア、3歳以降はそのパソコンの中にインストールするソフトウェアというイメージを持つと良いと思います。

子どもは未熟だからこそ無限の可能性がある!

個人的に子育てで大事だと思うのは、「子どもは未熟だからこそ無限の可能性をもっている」ということです。

一つ考えてほしいのは、例えば、動物の赤ちゃんを思い浮かべてみると、人間の赤ちゃんよりは全然成長したような姿で生まれてきますよね。

子鹿なんて、生まれたその日に立ち上がったりするじゃないですか。

でも人間の赤ちゃんはそうはいきません。

まったくもって何もできないような状態で生まれてくるんです。

でも、実はこの状態というのが、無限の可能性を秘めている状態でもあるんですね。

他の動物は、お母さんのお腹なの中で、歩行などの運動能力など、様々なものを既に準備した状態で生まれてくるのに対し、人間の赤ちゃんは一人ではほぼ何もできないような無力な状態で生まれてきます。

でも、例えば、犬というのはどんなに頑張っても犬かきしかできませんが、人間の赤ちゃんは育っていく過程の教育次第では、犬かきどころか、クロールや背泳、バタフライなど、様々な泳ぎ方ができるんですね。

これが無限の可能性です。

子どもは遺伝の影響よりも教育の影響のほうが大きい

基本的な幼児教育の考え方としては、子どもは遺伝の影響よりも教育の影響のほうが大きいと思っています。

例えば、これは有名なはないなんですが、一卵性双生児を別の環境で教育するという実験がたくさん試みられています。

この結果は、言わずもがなですが、同じ遺伝子を受けているにもかかわらず、性格や能力が変わってくるんですね。

こういった実験は、数多くの実例があります。

もちろん、遺伝の影響がまったくないと言うわけではありませんが、後天的な教育のほうが影響力が大きいということです。

そう考えると、いくらでも幼児教育の可能性はあるわけですね。

自分自身が学歴がないからといって嘆いたりする必要はありません。

大事なのは、子どもにどういう良い教育を施してあげれるかなんです。

ちなみに、いくら実験とはいえ、こういう一卵性双生児での研究などをするって、なかなかすごいことですよね。

研究者の中には、我が子を実験台にしている人もいるんです。

ただ、そういった実験や研究の中で、多くの素晴らしい子どもが育つということを考えると、多大な貢献をしていることになりますね。